こんばんは。
2021年4月9日
9時30分から12時
17時から20時です。
以下、駄文です。
猫さんが意外と尿路感染が少ない理由を書いて見ます。
都市伝説かもしれないので悪しからず。
猫さんがFLUTD(下部尿路疾患)が多いのはご存知でしょうか。
頻尿や血尿が起きて病院にかかってお注射されて、お薬もらって治ったよという経験がある方は
猫の飼い主さんでは意外と多いかもしれません。
いわゆる膀胱炎ですねと言われるあれです。
人で膀胱炎というと、細菌をイメージする方が多いと思います。
ですが、猫さんは例えばこんな報告があります。
22908頭のFLUTD症例での尿路感染を調べてみると
意外や意外、3%にしか感染は認められなかったというのです。
似たような報告がいくつかあります。
ここでヘェ〜そうなんだーといトリビア的納得をしていただきたい
今回のブログネタでしたが
もう少し突っ込むと、皆様の猫さんがFLUTDと診断されて治ったのは
お薬のおかげなのでしょうか。
お薬というと大体、抗生剤は医療業界では鉄板です。
実はこれ日本くらいなのです。
特に日本の獣医療なんかはバイトリル、ビクタスなんていうお薬が多用されてます。
人だと上司の許可を得ないと使用できないレベルの抗生剤が
感染の有無を調べられずに、第一選択のお薬として使用されてます。
ここでちょい待てよとなってください。
FLUTDで感染があるのは3%でしたね。
必ずしも正しくはないと思いますが、少ないのは確かでしょう。
抗生剤がいつようだったのかは疑問符が残りますね。
耐性菌作りまくりです。
当院では、こういうことのないように、抗生剤を使用するのは
FLUTD症状なら
感染が間違いない場合(尿培養や状況証拠などで
感染が起きていた場合、命に関わる場合
などしっかり系統立てて使用します。
膀胱炎のような症状というだけで、
バイトリル、トランサミン、ステロイドみたいなノリ使用はしないように心がけてます。
これを、一度で直してくれよ適当でもいいからさというのと
丁寧にやってくれた方がいいよ というご意見は両方ともあるのはわかってます。
あくまで当院はのお話です。
ちなみに話を戻すと
猫さんの尿路感染が少ない理由は
尿が酸性で濃縮尿であることと
尿道径が細いために、勢いよく完全排尿するからだと言われてます。
では。