病院の今日

4月5日月曜日の診察時間です。セカンドオピニオンも受け付けております。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんばんは。大山です。

4月5日 月曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

 

4月の狂犬病予防接種がスタートし

連日バタバタしており

ブログをまともに更新できずにおりすみません。

今日は少し真面目に学術的なことでも書かせていただこうかと思います。

ただ、きちんとしたデータがあるわけではない個人的な意見も含みますので、そこはご理解ください。

 

もしかしたら以前も触れた話題かもしれませんが

最近、輸液過剰による弊害を目にする場面が多いように思います。

特に腎臓の数値が高い(いわゆる高窒素血症の)わんちゃんやねこちゃんにおいて

その場面に出くわすことが増えております。

 

腎臓病は多尿傾向になるため

身体は脱水状態になることが多いです。

その場合の点滴治療というのは

足りない水分を補うということになりますので理に適っているとは思います。

ただし、この『動物が脱水しているのかどうか?』という点や

『この子に点滴が必要なのかどうか?』を正確に判断するのはかなり難しいですし

いわゆるゴールドスタンダードな判定方法は存在しないと思っています。

 

また、脱水には大きく細胞内脱水というものと細胞外脱水というものの二つに分類されます。

一般的にわんちゃんやねこちゃんに実施される皮下点滴という処置は

細胞外脱水は補正できたとしても

細胞内脱水に対してはあまり適当ではないと考えられます。

 

なぜかというと

細胞内に水を入れるには糖を含む点滴をせねばなりません。

が、一般的に糖を含む点滴製剤を皮下点滴として使用するのは避けられております。

(感染などのリスクがあると言われたりしますが、避けられている明確な理由は不明です。)

なので、病院で預かって静脈から糖を含む点滴製剤を流すという選択をしないのであれば

どちらかというと自分自身で水を飲んでもらう方が

細胞内脱水の補正にはつながります。

逆に糖を含まない皮下点滴や静脈点滴をすることで

飲水量が減ることもありえます。

そうすると細胞内脱水だけはどんどん悪化していき、動物の状態が悪くなることも考えられます。

 

もう一点、僕の中で考えている過剰な点滴の弊害として

静脈圧の過剰な上昇が挙げられます。

一般的に行われる静脈点滴や皮下点滴というものは

文字通り静脈に入るわけです。

そうすると、静脈圧という静脈の中の圧力が上がってしまいます。

腎臓を含むすべての臓器には

動脈から血液が供給され

静脈から血液が出ていくわけでありますが

この動脈と静脈の中の圧力の差が

いわゆる臓器灌流量を決めると考えています。

なので、静脈圧を上げる行為は臓器に流れる血液量を減らすんじゃないかなと思っています。

特に高齢になればなるほど

静脈は固くなり、コンプライアンスが低下するのではないかと思っています。

そうすると、同じ量の輸液でも静脈圧が上がりやすくなってしまい

臓器への血流量も減るんじゃないかなと考えています。

それが腎臓なら腎うっ血という状態に陥り

腎障害をもたらす可能性があると思われます。

 

結局何が言いたいのか全然わからないと思うので

結論だけ言うと

腎臓の数値が高いからといって、安易に点滴を実施し

その点滴が多すぎると

逆に腎障害を引き起こす可能性があるのではないかということです。

 

特にねこちゃんはわんちゃんと比較して

点滴に対してあまり強くありません。

輸液過剰になると簡単に胸水貯留や肺水腫を引き起こしますし

腎障害もこの一つだと思っております。

 

大事なことは

必要な子に対して、必要な量の点滴を行うことだと思っています。

 

もちろん、必要かどうか、適当な必要量を考えるのはすごく難しいですが

そこは、身体検査、血液検査、心エコー図検査、臨床経過など

様々な角度から検討することで、より最適に近づけることはできると思っています。

 

自分自身での知識の整理も含めておりますので

長々とわかりにくい文章になってしまいましたが

ここ最近、点滴の量を減らすことで

食欲や飲水量、活動性などが飛躍的に上がる症例が続いておりましたので書かせていただきました。

 

最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。

もし何かご質問などあれば気軽に聞いてください。

それでは!

 

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