こんばんは。大山です。
3月25日 水曜日 の診察時間のご案内です。
9時30分 から 12時
16時 から 20時です。
夜間診療は、20時から23時までとなります。(原則として、夜間診療は当院の患者様もしくはそのご紹介に限ります。)
明日は、獣医師1人、動物看護師1人の診察となります。
3月も終盤に入り
フィラリア症予防の季節がやってまいりました。
以下、フィラリア症に関しての以前の文章を掲載させていただきます。
フィラリア症というのは、ご存知かもしれませんが
蚊によって媒介されるフィラリアという寄生虫による感染症です。
フィラリアにすでに感染している犬を蚊が刺し
その同じ蚊に刺された時に感染が成立する可能性があります。
蚊に刺されると同時にフィラリアの幼虫が犬の体内に侵入し
およそ6〜7ヶ月程度の期間をかけて成虫へと成長していきます。
フィラリアの成虫は最終的に肺動脈と呼ばれる肺の血管から心臓の中に到達します。
そのため、肺の血管を傷つけたり、心臓の血液の流れを妨げたりします。
その結果、咳が出たり、腹水が出てきたり、失神したりします。
最悪の場合は、呼吸困難になり死亡します。
上記のようにフィラリア症というのは非常に恐ろしい病気ではあるのですが
基本的に予防が可能な病気です。
一般的にはフィラリアの駆虫薬を一ヶ月に一回、蚊の発生する時期に飲んでいただくことで
ほぼ100%の予防が可能です。
ただ、この駆虫薬を飲む期間にも注意が必要でして
基本的に、蚊が発生する月の翌月から投薬をスタートし
蚊の発生が終わる月の翌月まで飲んでいただく必要があります。
というのも、薬を飲んで一ヶ月間薬の効果があると勘違いされている方も多いですが
実際は、フィラリアを駆虫する薬になりますので
例えば、今日薬を飲んだとすると、今日までに罹っているフィラリアを駆虫することはできますが
明日から感染する分に関しては、翌月の薬で駆虫するという形になります。
ですので、静岡県の場合
蚊が発生するとされる4月〜11月という期間を一ヶ月ずらして
5月〜12月の8ヶ月間がフィラリアの駆虫薬を飲む期間となります。
もう一つ、注意点があります。
フィラリアの駆虫薬を飲み始める前に
血液検査によりフィラリアに感染していないかを確認する必要があるということです。
フィラリアが体内にいる状況で、フィラリアの駆虫薬を飲んでしまうと
体内のフィラリアが急激に死滅することにより
アナフィラキシー症状を引き起こし、命に関わる可能性があります。
ですので、当院では基本的に3月末から5月にかけて
その年のフィラリアの駆虫薬を開始する前に血液検査を実施しております。
フィラリアの駆虫薬を飲むことも、そのために血液検査を実施することも
わんちゃんが安心して生活していくために必要なことですので
きちんと実施していただくことを推奨しております。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。