こんばんは。
2020年3月13日
9時30分から12時
16時から20時
20時から23時は夜間診察です。
以下、駄文です。
全身麻酔のリスクの一つにアナフィラキシーショックがあります。
人医学では筋弛緩薬を使用することで多いようですが、
動物医療で筋弛緩薬を使用することは少ないので
ラテックス(手袋など)や抗菌薬、麻酔導入薬の基質材
などが原因なのではと言われています。
実際のところ、検討に値する症例が集積されていないことで
動物の世界の定義は「あやふや」です。
去勢手術で亡くなった と言われてしまうことの一部の原因にアナフィラキシーはあると思います。
手術の失技や麻酔のミスでの失敗はあってはいけないことです。
が、アナフィラキシーに関しては、手術前に予測不可能な場合が多いため
術前にこれを理解していただく必要があると思います。
当院では
対策として
1:麻酔に関するインフォーム
2:麻酔前検査の徹底
3:どんな麻酔でも留置を取る、挿管をする
ということをやっています。
実はこの3番が案外徹底されていないのが動物医療の世界でして
例えばの話をします。
アナフィラキシーは抹消の血管拡張と毛細血管の透過性亢進により
血圧ががっつり下がります。
こんな時、留置(血管との通路)が取れていなければお薬を投与することさえ
できません。
出来ないには語弊があります。(人のガイドラインでは筋肉注射も認められているので。
しかしながら効果には確実に差がありますし、重要な持続点滴ができません。)
ASA1(つまりは病気じゃない子。健康な子。)に対する麻酔は舐められる傾向にあると思います。
しかしながら、そういう子を預けてくださるご家族の方に
あまりにも不誠実な対応じゃないでしょうか。
健康な子だからこそ、より一層気をつけなければならないはずです。
というような話です。
やるべきことは面倒臭がらず、コストと時間がかかってもしっかりこなす。
どの商売も同じはずです。
医療なら尚更です。
ということにこだわってやってます。
あと、アナフィラキシーのような避けがたい事象も起こってしまうんだよ
ということを知っていただきたい ちぐはぐ な文章でした。
望月