こんばんは。大山です。
1月20日 水曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 までとなります。(受付は診察終了30分前までとなります。)
よろしくお願いいたします。
2月より土曜日と日曜日の診察獣医師が入れ替わります。
土曜日→望月 日曜日→大山となります。
合わせてお願いいたします。
ここ数年でオンラインサロンというものがかなりの数増えてきています。
僕自身も2つほど入っておりますが
先日、新しい獣医師のオンラインサロンに加入いたしました↓
このオンラインサロンは
海外で活躍されている日本人の専門医の先生方が
セミナーや症例検討、論文解説などを定期的にしてくださるサロンになっています。
新型コロナウイルスの流行の影響もあり
昨年は今まで以上にオンライン化が加速したように思いますが
セミナーや学会など
獣医師が勉強できる環境もかなり変化してきています。
今日はこのオンラインサロンの中の
内科サロンのセミナーを聞いていました。
テーマは『犬の不明熱・腎盂腎炎』についてでした。
わんちゃんやねこちゃんは
人間とは違い、発熱を認めること自体はそれほど多くはありません。
ただ、発熱を認める症例自体は毎月何人かはいらっしゃいます。
食欲・元気などが低下し
身体検査上で発熱を認めた場合
感染症・腫瘍・免疫介在性疾患などをまずは考えます。
(夏だと熱中症ももちろん考えなければなりません)
それらを鑑別していくために
血液検査・レントゲン検査・超音波検査・尿検査などをきちんと実施しなければなりませんよー
というような内容でした。
血液検査だけして、とりあえず抗生剤を使い始めるというのはナンセンスですよ、ということですね。
この抗生剤の乱用は、医学領域でも獣医学領域でも問題になっています。
特に諸外国と比較して、日本の獣医療における抗生剤の乱用はかなりの問題になっています。
不適切な種類、不適切な期間、不必要な症例に対する使用などは
抗生剤が効かない細菌=耐性菌というものを増やしてしまいます。
そうすると、本当に使わなければならない時に使える抗生剤の種類が限定されてしまいかねません。
過去に抗生剤の投与歴があるわんちゃんやねこちゃんは注意が必要です。
今回のセミナーでは
そのような抗生剤の使用方法や細菌培養検査について
腎盂腎炎という腎泌尿器系の感染性疾患を例に解説されておりました。
当院も昨年、去勢手術や避妊手術の術後の抗生剤の使用を原則中止し
軽度の皮膚疾患や消化器疾患における抗生剤の使用もかなり限定的にしました。
病院全体としての抗生剤の使用頻度はかなり減ったのではないかなと思います。
感染性疾患を疑う場合の細菌培養検査の件数も増えました。
それにより適切な抗生剤を使用できる頻度も増えたように思います。
このような形で
少しずつでも改善できるところを変えていき
動物医療の質を維持していきたいなと考えています。
それでは!