病院の今日

9月12日 土曜日の診察時間です。静岡市で動物病院をお探しの方は、清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックへどうぞ。

こんばんは。大山です。

9月12日 土曜日の診察時間です。

9時30分 から 12時 まで

14時 から 18時 までとなります。

よろしくお願いいたします。

 

明後日の日曜日、9月13日は『世界敗血症デー』です。

何や?それは?

となる方も多いかと思いますが

簡単に言うと、敗血症というものの認知度を広めるために作られたものです。

 

敗血症という病態は

簡潔に述べると、『感染によって臓器機能の障害が起こっている状態』のことです。

毎年かなりの人数の方が敗血症で亡くなっています。

数秒に一人の命が敗血症により失われていると言われています。

かなり恐ろしい病態ですね。

もちろん、今年流行している新型コロナウイルス感染症も例外ではありません。

 

この敗血症は医療分野と同様に動物医療にも存在します。

先日開催された日本獣医救急集中治療学会のイベントは

敗血症2020と題され

動物医療における敗血症をテーマとした

敗血症一色の三日間でした。

 

そのイベントの中で

僕が一番興味深かったのは、抗菌薬(抗生物質はこれに含まれます)の使い方についての講演でした。

日本の動物病院は、欧米と比較し

抗菌薬が乱用される傾向にあります。

少し乱暴な言い方をすると、何に対しても抗菌薬を使ってしまうんですね。

 

本来、抗菌薬は感染に対して使用されるべき薬剤であり

感染が疑われない症例に関しては使うべきではありません。

また、効果のある抗菌薬を使用しないと意味がありませんし

投与期間についても必要な期間のみ投与することが推奨されています。

 

これに対し、抗菌薬の乱用を続けるとどうなるか?

耐性菌が頻繁に出現してしまいます。

そうするとどうなるか?

本当にその抗菌薬を使わないといけない時に、効かなくなってしまう可能性があります。

結果的に、抗菌薬を乱用すると、生存期間を低下させてしまうとされています。

 

ですので、先ほども書きましたが

抗菌薬の使用は、必要な時に必要な期間だけ投与すべきということです。

そうすることで、動物たちの命を救うことに繋がるわけですね。

 

このような事実を受けて、当院もかなりやり方を変えようということになりました。

その中でも一番の変更事項は

『去勢手術や避妊手術後に抗菌薬の投与を行わない』ということです。

動物病院ではルーチンで術後の抗菌薬が処方されていることも多く(当院もそうでした)

ひどい場合は、一度注射すれば2週間効く抗菌薬を手術後に投与している病院もあります。

ただ、考えてみてください。

去勢手術や避妊手術というものは、そもそも健康な子に手術を実施しています。

本当にこれで感染症が起こるでしょうか?

きちんとした毛刈りや消毒、滅菌操作というものが非常に大事にはなりますが

基本的に、そのような作業をきちんとやれば感染が起こるとは思えません。

 

もちろん、免疫抑制剤を飲んでいたり、皮膚の感染症がひどい子の手術の場合など

例外的な場面もあります。

ですので、全員が不必要だとは言いません。

ただ、去勢手術や避妊手術を受ける9割以上の子に術後の抗菌薬は必要ないと思われます。

 

このような考えのもと、当院においても術後抗菌薬の処方を極力行わない方針を決めました。

これからは

『基本的に去勢手術や避妊手術後に抗菌薬を処方することはありません。』

これにより院内での耐性菌の発生率低下と

当院に通っていただいている動物たちの生存期間延長に繋げよう考えております。

 

より良い動物医療の提供を目指して

日々変化を遂げていければなと思います。

 

今回のことに関して、ご質問などある方などいらっしゃいましたらご気軽に相談ください。

それでは!

 

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