病院の今日

3月28日(日)の診察時間です。フィラリア症予防、狂犬病予防接種もご相談ください。静岡市清水区の動物病院 みなとまちアニマルクリニックです。

こんにちは。

2021年3月28日

9時30分から12時

14時から18時です。

以下、駄文です。

犬の皮膚疾患は多いです。

鑑別疾患が多く苦慮します。

最近見た症例を一つお話しさせてください。

診断名は「ニキビダニ症」です。

元々、普通に毛包内にいるニキビダニが過剰に増殖してしまうことで起こります。

医学的には毛包内で増殖すると、毛包周囲に血管拡張やリンパ球浸潤を認めるので毛包の赤みが助長されます。

普通は若い子もしくは高齢の子がかかります。

つまりは、若い子なら免疫大丈夫?て話になりますし

高齢の子なら内分泌疾患やら腫瘍などの基礎疾患での皮膚免疫機能の低下を疑うべきです。

検査は毛抜いたり、引っ掻いて組織を少しいただいたり、セロハンテープでくっつくかみる

(顕微鏡でしか見えません)

というものすごいシンプルな疾患です。

なんで今回こんなのを書いたかというと、案外見落とすからです。

自戒の意味を込めて。

他院さんにかかられていた子でアトピーとされていて

ステロイドをガンガン使われていた子がいらっしゃいました。

アトピーに関しては、しっかり診断もついてます。

これが盲点です。

皮膚はますます悪くなり

かきむしるのでゴハンも食べなくなってしまいました。

ガリガリでこれ以上の食欲不振は命の危機です。(15kgの子が数ヶ月で6kg)

当院ではステロイドを使われていたという前提条件がありますし

セカンドオピニオンなので診断を疑ってかかることができるので

加療後、すぐに良くなってきました。

・・・

初見で「赤み」「かゆみ」を主訴に来院されて

アトピーと診断がつきました。

(僕は先ずは数日間ステロイドを通常の抗炎症量で使用してみることで必ず薬への反応を見てから

アトピーの診断をするようにしてるので、アレルゲンの試験はしなかったのかなとは思いますが)

さあ、治療したけど治りません。

となった時には、それで押し切るのではなくて

一歩引いて、しっかり鑑別をしてみる。

鑑別の中には、稀な疾患や見落としがちな疾患も必ず入れる。

代替案がなければ、自分の診断に至るプロトコルを疑ってみる。

てのが大事なんだろうなあと思いました。

では。

:::

最後に興味ある方へ ニキビダニへの治療です。

1:駆虫 2:毛包環境の修正(外用療法や抗生剤)

1:最近ではイソオキサゾリン化合物が主体です。寛解まで3ヶ月は必要です。

2:シャンプーは硫黄サリチル酸(フケ除去作用)や過酸化ベンゾイル(脱脂作用)を使用します。

週1から使用します。ひどければ週2にします。

 

ニキビダニは予後良好な疾患ですが、高齢発症では再発も多いです。

 

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