病院の今日

2月19日金曜日の診察時間です。麻酔・集中治療・救急分野にも力を入れています。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。

こんにちは。大山です。

2月19日 金曜日の診察時間です。

午前中は 9時30分 から 12時 まで

午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。

よろしくお願いいたします。

 

動物病院のブログなので

たまには医学的なことにも触れようかと思います。

本日は『てんかん重積』について書かせていただきます。

てんかん重積の実践的定義は

『5分間以上継続した全身性のけいれん発作

あるいは複数回のけいれん発作が断続的に発生してその間に意識の回復が認められない場合』

とされています。

つまり、てんかん重積とは

なんらかの要因でけいれん発作を自ら終了させるメカニズムが

機能不全を呈してしまった状態とされていますが

その詳細なメカニズムに関しては、まだまだ不明な点が多いのが現状です。

 

一般的に、てんかん重積に対しては早期の治療介入が必要とされています。

そのためには、けいれん発作が5分間以上継続した時点で

『異常に長いけいれん』であると認識し

可能な限り発作開始から30分後までに治療をスタートすることが推奨されております。

 

じゃあ、実際どんな治療をしていくの? となるわけですが

けいれんをしている動物がそのまま動物病院に運び込まれてきた場合

基本的には、心肺機能の迅速な評価・酸素投与・心電図の確認(症例によります)が必要となります。

その後、血管の中への薬剤投与の経路の確保のために

血管確保(静脈に留置針というものを留置し)と同時に血液検査を行う流れになる場合が多いと思われます。

 

ただ、なんらかの理由で血管確保ができない場合、どうしましょう?

また、自宅にいる動物がけいれん発作を起こし、なかなか治まる気配がない時、どうしましょう?

 

そんな時のために

血管内投与以外のルートを使用して作用発現が早い抗けいれん薬を投与する、という方法がありますので

今回はその方法の一つを紹介したいと思います。

 

こちらが実際に使用する器具になります↓

 

こちらは、人の耳鼻咽喉科用の薬液噴霧器になります。

これを使用して抗けいれん薬を動物の鼻の中に投与する方法が知られています。

報告上、生体内利用率80%、Tmax(薬剤の血中濃度がピーク値に上昇するまでの時間)が約4.5分とされていますので

先ほど述べさせていただいた、血管確保が困難な症例に対するファーストチョイスとしてもいいですし

ご自宅での応急処置としても実施可能であるとされています。

もし、ご興味のある方は病院までお問い合わせください。

 

また、一昔前までは

ジアゼパム坐薬という薬を動物のけいれん発作の緊急時にに対して使用されていたこともありましたが

犬において投与後2時間が経過しても治療域以下の血中濃度にしか到達しないことが報告されています。

つまり、即時効果が期待できないということになりますので、緊急時には不向きな方法になります。

 

ただし、ジアゼパム注射用製剤を経直腸投与することで

一定の効果があることが知られていおります。

こちらも投与後5〜10分間以内にピーク値に達するため

迅速な作用発現が期待できますが

糞便の存在や、投与後の肛門からの漏出などによって吸収率にばらつきが出やすいとも言われています。

 

鼻腔内投与や経直腸投与などは人医療領域でも重要な治療方法であり

効果的に使うことで自宅での応急処置にも適応できる素晴らしい方法です。

 

もし、ご質問などありましたら

病院に来ていただいた際に直接スタッフまでお尋ねいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

それでは!

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