1月3日(日)の診察時間です。静岡市清水区の動物病院 みなとまちアニマルクリニックです。心臓病や腎臓病の治療に力を入れています。猫の慢性腎臓病について書いてます。

こんにちは。

1月3日(日)

9時30分から12時

14時から18時です。

以下、駄文です。

15歳以上の猫さんは80%が慢性腎臓病だと言われてます。

はじめに問題提起しときます。

血液検査でCREの値だけ見て腎臓病ね、皮下点滴しましょう、ご飯変えましょうと言われて

悪くなる子が非常に多いと感じます。

当院にはセカンドオピニオン取られに来られる方が多いですが

別に特殊なことはなんもできません。

「今の」やり方で「徹底的に丁寧に」「諦めずに」やるだけです。

もちろんお話し合いありきです。

では行きましょう。

高齢の子、お薬の投薬歴のある子、よく水飲むようになった子、よくおしっこ行くようになった子

体重減ってきた子、毛艶が良くない子なんかは慢性腎臓病のリスク因子に当てはまってます。

6ヶ月に1回はスクリーニング検査をしてあげるべきです。

検査の内容は

身体検査、血液検査、血圧測定、画像検査、尿検査です。

赤字の部分を省かれてしまうことが多いですが

慢性腎臓病と診断するために必ず必要です。

これは国際的な診断基準で明確に定められてます。

日々変わるので例えば2017年と2019年では血圧の値に10の差があります。

常に情報を仕入れて追っていないと間違えてしまいます。

また、今まで診断の主役でもあったCREの値は筋肉量でだいぶ差が出ます。

痩せてる子だと過小評価しますし、ベンガルさんみたいなゴリゴリな子だと

過大評価してしまいます。

専門の先生の文献によると、CREは空腹時に測定すること

脱水してたら水和して最低2回は測定しましょうとも言われています。

細かいですが大事なところです。

一度、明確に治療方針を決めてしまうとなかなか抜け出せなくなります。

あやふやな診断基準で定めた治療方針ほど怖いものはありません。

じゃあCREはあんま信頼できないんじゃない?と思われると思います。

そこで補助的な指標としてSDMAという値を測定することを推奨されています。

SDMAは筋肉量にあまり影響を受けない上、より早期から腎臓の状態を反映してくると言われています。

当院でも診断のためにこちらの測定を推奨しています。

尿の検査では尿比重と蛋白尿に着目します。

ここでの検査もステイックの検査はやめましょうとされています。

定量することが重要です。

尿比重が1.035を切ってくると低くなり始めたなと判断できます。

猫さんで蛋白尿が出てくるのは稀ですが

出ていたら単独で死亡率を上げてくるというデータがあること

また、出ている子の中で25%の子たちは1年以内にCRE濃度上げてくるとも言われています。

出ていたら蛋白尿を叩くための治療方針を立てられますし、正確な予後予測をお話しすることも可能になります。

大山が前にFGF23について書いてましたので触れときます。

骨で作られてリンを下げるホルモンです。

慢性腎臓病ではリンが上がります。

上がったら下がるために体は頑張りますのでFGF23もたくさん出てくることになります。

これを診断指標の補助として使うわけです。

今の診断基準では慢性腎臓病のステージ2から療法食でリン制限をかけることが推奨されてます。

が、一方でステージ2と分類された患者さんでもリンが上がってない子がいるわけです。

こういう子に療法食を使うのはよろしくないんじゃないかという意見も多数あるわけです。

なのでステージ2だからと大雑把に療法食を始めるのではなく

例えばFGF23が高くなったら療法食始めましょうかとした方がより丁寧な治療にはなるわけです。

また、療法食を始めた子では実際良くなってるのか良くなってないのかが曖昧ですが

FGF23を測定することで治療の効果判定に使用できます。

 

今年は僕もアホみたいな記事ばっかじゃなくこういうのもたまに書いてこうと思います。

時間内にわかりやすく書くにはどうしたらいいのかななんて考えると

以外に自分の頭の整理にもなります。

では。

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