循環器疾患(心臓病)の検査について

当院では、循環器疾患(心臓病)の症例に対していくつかの検査を実施することで

その子の病態を総合的に判断しております。

具体的には、身体検査、血液検査、胸部レントゲン検査、心臓超音波検査、心電図検査、血圧測定の6つの項目は必ず実施することとしております。

場合により、外注検査によって追加検査を行うこともあります。

 

ここでは、心臓病に対する代表的な画像検査として、胸部レントゲン検査と心臓超音波検査について簡単に説明させていただきます。

 

⒈胸部レントゲン検査

上の2枚のレントゲン写真は、僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんが心原性肺水腫になってしまった状態の写真です。

心拡大が重度であり、肺の部分が白くなっているのがわかります。

このように、胸部のレントゲン検査においては

心臓全体の大きさ、肺野の状態の確認、気管の病変の検出などにおいて優れた検査と言えます。

しかし、レントゲン検査のみでは

心臓がなぜ大きくなっているのか?なぜ肺が白くなっているのか?

その原因を特定することはできません。

あくまで検査手段の一つに過ぎませんので、その他の検査と合わせて総合的に診断することになります。

ちなみに、先ほどの症例の治療開始2日後の写真が以下になります。

心臓の大きさがやや小さくなり、肺の領域が綺麗に黒くなっているのがわかります。

 

2.心臓超音波検査

心臓の超音波検査では、心臓の動き方や構造、弁の構造、血液の速さ、血液の逆流の有無など

心臓の中の構造を確認していきます。

これは胸部レントゲン検査ではわからないことですね。

上の3枚の写真は、僧帽弁閉鎖不全症の犬の心臓超音波検査の画像です。

心臓の内腔の広さや心筋の厚さ、血流のスピードなどが評価できます。

それらを総合的に評価して、症例の病態を判断していきます。

 

以上の2つが心臓病における画像検査の代表的な二つの検査になりますが

これらの結果だけでは、不整脈があるか?血圧がどのくらいか?その他の臓器の状態はどうか?

などを判断できません(もちろん、ある程度推定することは可能ですが)。

そのため、これら画像検査に加えて、血液検査や心電図検査、血圧測定などが必要となるわけです。

 

もし、わんちゃんやねこちゃんの心臓病でお悩みの方がいらっしゃれば

お気軽にご相談ください。

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